戦国・鄒
孟子の名言・逸話30選
孟母三遷で育った、性善説の人。得意な話は「人の善さと、ぶれない志」。
「自ら反みて縮ければ、千万人と雖も吾往かん」
孟子の逸話と名言
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1孟母三遷
墓地の近くに住むと幼い孟子は葬式ごっこを、市場の近くでは商売ごっこをした。母は学校の近くに引っ越し、孟子は礼儀作法をまねるようになった。
「此れ真に以て子を居らしむべし」
人は環境に育てられる
出典:列女伝・母儀伝
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2断機の教え
学業を途中で投げ出して帰ってきた孟子の前で、母は織りかけの布を刀で断ち切り、学問をやめるのはこれと同じだと諭した。
「子の学を廃するは、吾が斯の織を断つが若きなり」
途中でやめれば、それまでの積み重ねも無になる
出典:列女伝・母儀伝
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3豚肉を買う
隣で豚を殺しているのを見た幼い孟子に、母は冗談で「お前に食べさせるため」と言ってしまった。嘘を教えてはならないと、母は本当に豚肉を買った。
「是れ之に信ならざるを教うるなり」
子への小さな嘘も、信を教えないことになる
出典:韓詩外伝
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4何ぞ必ずしも利を曰わん
梁の恵王に、遠くから来たからには国に利益をもたらす策があるのだろうと問われ、孟子は、なぜ利益ばかり言うのか、仁義があればよいと答えた。
「王何ぞ必ずしも利を曰わん。亦仁義有るのみ」
損得より、正しさから考える
出典:孟子・梁恵王上
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5五十歩百歩
民が増えないと嘆く恵王に、孟子は、戦場で五十歩逃げた兵が百歩逃げた兵を笑うようなものだと、他国との違いが小さいことを指摘した。
「五十歩を以て百歩を笑わば則ち如何」
他人と比べて安心しない
出典:孟子・梁恵王上
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6苗を引っぱる
宋の人が、苗の育ちが遅いのを心配して一本ずつ引っぱり上げた。疲れて帰ると、苗はすべて枯れていた。
「之を助けて長ぜしむる者は、苗を揠く者なり」
急がせると、かえって成長を止める
出典:孟子・公孫丑上
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7木に縁りて魚を求む
武力で天下を取ろうとする斉の宣王に、孟子は、それは木に登って魚を取ろうとするようなものだと説いた。
「木に縁りて魚を求むるがごとし」
やり方が違えば、いくら頑張っても届かない
出典:孟子・梁恵王上
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8牛を羊に代える
斉の宣王は、生贄に引かれていく牛が震えるのを見て、羊に代えよと命じた。孟子は、その哀れむ心こそ王者の資質だと励ました。
「是の心以て王たるに足る」
優しい気持ちは、それだけで大きな力
出典:孟子・梁恵王上
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9井戸に落ちそうな子
孟子は、幼子が井戸に落ちそうなのを見れば誰でも思わずはっとすると説き、人の本性は善であると論じた。
「惻隠の心は、仁の端なり」
人は本来、善い心を持っている
出典:孟子・公孫丑上
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10浩然の気
弟子に得意なことを問われ、孟子は、自分は浩然の気をよく養っていると答えた。正しさを積み重ねて生まれる、天地に満ちる大きな気である。
「我善く吾が浩然の気を養う」
正しいことの積み重ねが、心を大きくする
出典:孟子・公孫丑上
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11大丈夫
権力者を動かす弁論家を大丈夫と呼ぶ人に、孟子は、本当の大丈夫とは何かを語った。
「富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず、威武も屈する能わず」
お金にも貧しさにも権力にも、ぶれない
出典:孟子・滕文公下
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12天の大任
孟子は、苦難から身を起こした古の偉人たちを挙げ、天が大きな役目を与える人には、まず苦しみを与えるのだと説いた。
「天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先ず其の心志を苦しめ」
今の苦しみは、大きな役目の準備
出典:孟子・告子下
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13人の和
孟子は、天の時は地の利に及ばず、地の利は人の和に及ばないと説いた。どんな堅い城も、人心が離れれば落ちる。
「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」
最後に勝負を決めるのは、人の和
出典:孟子・公孫丑下
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14魚と熊の掌
孟子は、魚も熊の掌も好きだがどちらか一つなら熊の掌を取ると言い、命と義のどちらかを選ぶなら義を取ると説いた。
「生を舍てて義を取る者なり」
どうしても譲れないものを決めておく
出典:孟子・告子上
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15爾に出づる者は爾に反る
戦で民が上官を見殺しにしたと嘆く鄒の穆公に、孟子は、日頃民を顧みなかった報いだと答えた。
「之を戒めよ、之を戒めよ。爾に出づる者は爾に反る」
自分がしたことは、自分に返ってくる
出典:孟子・梁恵王下
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16民を貴しと為す
孟子は、国で一番大切なのは民であり、国家の祭壇がその次、君主は最も軽いと説いた。
「民を貴しと為し、社稷之に次ぎ、君を軽しと為す」
上に立つ人ほど、自分を軽く
出典:孟子・尽心下
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17土芥と寇讐
孟子は斉の宣王に、君主が臣下を土くれのように扱えば、臣下は君主を仇のように見ると忠告した。
「君の臣を視ること土芥の如くなれば、則ち臣の君を視ること寇讐の如し」
人の扱い方は、そのまま返ってくる
出典:孟子・離婁下
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18月に一羽
毎日隣の鶏を盗む人が、来年からはやめるから今は月に一羽にすると言った。孟子は、悪いと分かったならすぐやめればよいと言った。
「如し其の義に非ざるを知らば、斯ち速やかに已めんのみ」
やめるべきことは、今すぐやめる
出典:孟子・滕文公下
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19書を信ずれば
孟子は、書経を全部信じるくらいなら書経などない方がましだと言い、書物の記述も鵜呑みにするなと説いた。
「尽く書を信ずれば、則ち書無きに如かず」
本の内容も、自分の頭で確かめる
出典:孟子・尽心下
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20千万人と雖も
孟子は、曾子の言葉を引いて真の勇気を語った。自分を省みて正しければ、相手が千万人でも立ち向かう。
「自ら反みて縮ければ、千万人と雖も吾往かん」
自分が正しいと確かめたなら、ひるまない
出典:孟子・公孫丑上
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21斉人の妻妾
毎日ご馳走を食べて帰り、偉い人と会ったと自慢する斉の男がいた。妻がつけてみると、墓場で供え物の残りを乞うていた。
「其の妻妾羞じずして相泣かざる者、幾ど希なり」
見栄の裏側を、家族は見ている
出典:孟子・離婁下
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22碁の名人の弟子
碁の名人弈秋が二人に教えた。一人は集中して聞き、もう一人は白鳥を射ることを考えていた。上達したのは前者だった。
「其の心を専らにし志を致さざれば、則ち得ず」
才能の差より、集中の差
出典:孟子・告子上
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23一暴十寒
孟子は、どんなに育ちやすい植物でも、一日温めて十日冷やせば育たないと説き、王の学びが続かないことを嘆いた。
「一日之を暴め、十日之を寒やせば、未だ能く生ずる者有らざるなり」
続けなければ、何も育たない
出典:孟子・告子上
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24人の師となりたがる
孟子は、人の悪いところは、やたらと人の先生になりたがることだと戒めた。
「人の患は、好んで人の師と為るに在り」
教えたがる前に、学ぶ
出典:孟子・離婁上
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25恒産と恒心
孟子は、一定の財産がなくても心が揺れないのは立派な人だけで、普通の人は暮らしが安定しなければ心も安定しないと説いた。
「恒産無くして恒心有る者は、惟だ士のみ能くすと為す」
暮らしの安定が、心の安定を支える
出典:孟子・梁恵王上
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26王の悪い癖
自分は色を好み、財を好み、勇を好む悪い癖があると言う宣王に、孟子は、それを民と分かち合えば王者になれると答えた。
「百姓と之を同じくせば、王たるに於いて何か有らん」
欲も、人と分かち合えば徳になる
出典:孟子・梁恵王下
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27三晩の宿
斉を去る孟子は、王が呼び戻してくれるのを期待して国境の町で三晩過ごした。それを笑われると、自分は器の小さい男ではないと答えた。
「予豈に是の小丈夫の若くならんや」
未練があっても、それを恥じなくてよい
出典:孟子・公孫丑下
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28楽しみを分かつ
音楽好きの王に、孟子は、一人で楽しむのと人と楽しむのと、どちらが楽しいかと問うた。王は人と楽しむ方だと答えた。
「独り楽を楽しむと、人と楽を楽しむと、孰れか楽しき」
喜びは、分かち合うと大きくなる
出典:孟子・梁恵王下
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29君子の三楽
孟子は、君子には三つの楽しみがあり、王になることはその中に入らないと語った。
「父母倶に存し、兄弟故無きは、一の楽しみなり」
本当の幸せは、身近なところにある
出典:孟子・尽心上
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30己に反求す
孟子は、人を愛しても親しまれないなら自分の仁を、うまくいかないことがあれば、まず自分を省みよと説いた。
「行いて得ざる者有れば、皆諸を己に反求す」
うまくいかない時は、まず自分を振り返る
出典:孟子・離婁上
孔子春秋・魯
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白起戦国・秦
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蘇軾北宋
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