春秋・周
老子の名言・逸話30選
五千字を書き残し、函谷関の向こうへ。得意な話は「無為自然、柔よく剛を制す」。
「上善は水の如し」
老子の逸話と名言
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1函谷関を去る
周の衰えを見た老子は都を去り、函谷関に至った。関守の尹喜に請われ、道と徳について五千余字を書き残して西へ去った。
「知る者は言わず、言う者は知らず」
本当にわかっている人ほど、多くを語らない
出典:史記・老子韓非列伝/老子・第五十六章
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2孔子への忠告
礼を問いに来た孔子に、老子は優れた商人ほど品を奥にしまい込むと語り、驕りと欲を捨てよと諭した。
「良賈は深く蔵して虚しきが若く、君子は盛徳ありて容貌愚なるが若し」
本当に力のある人は、それをひけらかさない
出典:史記・老子韓非列伝
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3守蔵室の史
老子は周の書庫を預かる役人だった。膨大な書物に囲まれながら、知識を積むことと道を得ることは違うと説いた。
「学を為せば日に益し、道を為せば日に損す」
学びは足し算、道は引き算
出典:史記・老子韓非列伝/老子・第四十八章
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4上善は水の如し
老子は理想の生き方を水にたとえた。水は万物を潤しながら争わず、皆が嫌う低い所に身を置く。
「上善は水の如し」
争わず、低きに就く者が最も強い
出典:老子・第八章
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5水は石を穿つ
老子は、この世で水ほど柔らかく弱いものはないが、固く強いものを攻めるのに水に勝るものはないと説いた。
「天下に水より柔弱なるは莫し。而も堅強を攻むる者、之に能く勝る莫し」
柔らかさは弱さではない
出典:老子・第七十八章
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6舌と歯
師の常摐が臨終の床で口を開け、舌は残っているが歯は抜け落ちたと見せた。老子は、柔らかいものが残り硬いものが滅びると悟った。
「堅強なる者は死の徒、柔弱なる者は生の徒」
しなやかなものが生き残る
出典:説苑・敬慎/老子・第七十六章
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7足るを知る
老子は、名誉と身体、財産と身体のどちらが大切かを問い、満足を知る者こそ豊かだと説いた。
「足るを知る者は富む」
すでにあるものに満足できる人が、最も豊か
出典:老子・第三十三章/第四十四章
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8大器晩成
老子は、大きな四角には角がなく、大きな器はなかなか完成しないと語った。
「大器は晩成す」
大きな人物は、時間をかけて出来上がる
出典:老子・第四十一章
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9千里の行
老子は、大木も小さな芽から、高い台も一盛りの土から始まると説いた。
「千里の行も足下より始まる」
どんな大事も、一歩目から
出典:老子・第六十四章
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10無の用
車輪は中心の空洞があるから回り、器は中が空だから物を入れられる。部屋も空間があるから住める、と老子は語った。
「有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり」
何もない余白こそが、役に立っている
出典:老子・第十一章
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11曲なれば全し
老子は、曲がっているからこそ折れずに全うでき、身をかがめるからこそ伸びられると説いた。
「曲なれば則ち全し、枉なれば則ち直し」
曲がることを恐れなくてよい
出典:老子・第二十二章
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12企つ者は立たず
つま先立ちする者は長く立っていられず、大股で歩く者は遠くへ行けない、と老子は戒めた。
「企つ者は立たず、跨ぐ者は行かず」
背伸びや無理は長続きしない
出典:老子・第二十四章
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13兵は不祥の器
老子は、武器は不吉な道具だと言い、やむを得ず戦って勝っても、葬儀の礼をもって臨むべきだと説いた。
「戦い勝つも、喪礼を以て之に処る」
勝っても驕らず、失ったものを悼む
出典:老子・第三十一章
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14小鮮を烹る
大きな国を治めるのは、小魚を煮るようなものだと老子は言った。むやみにかき回すと身が崩れてしまう。
「大国を治むるは小鮮を烹るが若し」
大事なものほど、いじりすぎない
出典:老子・第六十章
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15功成りて身退く
器に水を満たし続ければこぼれ、刃を研ぎすぎれば折れる。老子は、事を成したら身を引くのが天の道だと説いた。
「功遂げ身退くは天の道なり」
やり遂げたら、執着せずに退く
出典:老子・第九章
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16自ら知る者は明
老子は、人を知るのは知恵だが、自分を知ることこそ本当の明察だと説いた。
「人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり」
まず自分を知ること
出典:老子・第三十三章
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17怨みに報いるに徳
老子は、事を難しいうちではなく易しいうちに手をつけよと説き、恨みには徳で応えよと語った。
「怨みに報いるに徳を以てす」
恨みを恨みで返さない
出典:老子・第六十三章
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18大道廃れて仁義有り
老子は、世の中に「仁義」が叫ばれるのは、本来の大きな道が失われたからだと看破した。
「大道廃れて仁義有り」
美しい標語が増えるのは、何かが失われた証
出典:老子・第十八章
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19天網恢恢
老子は、天の網は目が粗く大きいが、何一つ取り漏らすことはないと説いた。
「天網恢恢、疎にして失わず」
正しさは、いずれ必ず報われる
出典:老子・第七十三章
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20和光同塵
老子は、鋭さを鈍らせ、もつれを解き、光を和らげて塵に交わることを説いた。
「其の光を和らげ、其の塵に同じくす」
才を隠して、周りに溶け込む
出典:老子・第五十六章
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21鵠は浴せずして白し
荘子が伝える話では、仁義を説く孔子に老聃は、白鳥は毎日水浴びせずとも白く、烏は染めずとも黒いと語った。
「鵠は日に浴せずして白く、烏は日に黔めずして黒し」
持って生まれた性質は、無理に変えなくてよい
出典:荘子・天運
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22陽子居を諭す
楊朱が尊大な態度で旅をしていたのを老聃が叱った。改めて帰る頃には、宿の客たちが彼と席を争うほど打ち解けていた。
「大白は辱なるが若く、盛徳は足らざるが若し」
真に優れた人は、かえって控えめに見える
出典:荘子・寓言
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23老聃の死
老聃が亡くなり、友の秦失は三度声をあげて泣いただけで弔問を終えた。生まれるのも去るのも時の巡りだと語った。
「時に安んじて順に処れば、哀楽入る能わず」
巡り合わせを受け入れれば、心は乱れない
出典:荘子・養生主
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24牛と呼ばれれば牛
士成綺が老子を罵ったが、翌日老子は平然として、牛と呼ばれれば牛と応じ、馬と呼ばれれば馬と応じるまでだと語った。
「我を牛と呼べば之を牛と謂い、我を馬と呼べば之を馬と謂う」
他人の評価に振り回されない
出典:荘子・天道
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25赤子の如し
老子は、徳を厚く備えた人を赤ん坊にたとえた。骨も筋も弱いのに握る力は固く、一日中泣いても声がかれない。
「徳を含むことの厚きは、赤子に比す」
素直で力みのない状態が、いちばん強い
出典:老子・第五十五章
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26中を守る
老子は、言葉が多ければ行き詰まることが多いと説き、心の中心を静かに保つことを勧めた。
「多言なれば数々窮す、中を守るに如かず」
しゃべりすぎず、自分の軸を守る
出典:老子・第五章
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27三つの宝
老子は自分には三つの宝があると語った。慈しみ、つつましさ、そして人の先に立とうとしないことである。
「我に三宝有り。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰く敢えて天下の先と為らず」
慈しみ・倹約・謙虚さ
出典:老子・第六十七章
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28轍迹無し
老子は、本当に上手に歩く者は足跡を残さず、上手に話す者は失言がないと説いた。
「善く行く者は轍迹無し」
達人は、苦労の跡を見せない
出典:老子・第二十七章
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29為さずして為す
老子は、道は何もしていないように見えて、すべてを成し遂げていると説いた。
「道は常に無為にして、而も為さざる無し」
力まずとも、物事は成る
出典:老子・第三十七章
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30企みなき政治
老子は、最上の指導者は民がその存在を知っているだけで、事が成ると皆が「自分たちでやった」と言うのだと説いた。
「功成り事遂げて、百姓皆我自然なりと謂う」
最高のリーダーは、手柄を人に渡す
出典:老子・第十七章
孔子春秋・魯
孫子春秋・呉
范蠡春秋・越
孟子戦国・鄒
荘子戦国・宋
白起戦国・秦
廉頗戦国・趙
韓非子戦国・韓
李牧戦国・趙
王翦戦国・秦
蒙恬秦
項羽秦末・楚
張良秦〜前漢
司馬遷前漢
班昭後漢
諸葛亮三国・蜀
曹操三国・魏
蘇軾北宋
王陽明明