戦国・宋
荘子の名言・逸話30選
胡蝶の夢を見た、のんびり自由人。得意な話は「とらわれから自由になる」。
「昔者荘周夢に胡蝶と為る」
荘子の逸話と名言
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1泥中の亀
釣りをしていた荘子のもとに、楚王から宰相に迎えたいと使者が来た。荘子は、祀られた亀の骨になるより泥の中で尾を引いて生きたいと断った。
「寧ろ其れ生きて尾を塗中に曳かん」
名誉より、自分らしく生きることを選ぶ
出典:荘子・秋水
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2胡蝶の夢
荘周は蝶になった夢を見た。目覚めると、自分が蝶の夢を見たのか、蝶が自分の夢を見ているのか分からなくなった。
「周の夢に胡蝶と為るか、胡蝶の夢に周と為るか」
今の自分だけが自分のすべてではない
出典:荘子・斉物論
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3盆を鼓して歌う
妻が亡くなったとき、荘子は盆を叩いて歌っていた。責める恵子に、初めは悲しんだが、生死は四季の巡りと同じだと悟ったと語った。
「人且に偃然として巨室に寝ねんとす」
死もまた自然の巡りの一つ
出典:荘子・至楽
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4庖丁解牛
料理人の丁は牛をさばく名人で、同じ刀を十九年使っても刃こぼれしなかった。骨と肉の隙間に沿って刃を進めるからだった。
「彼の節なる者は間有りて、刀刃なる者は厚み無し」
力ずくではなく、隙間を見つけて進む
出典:荘子・養生主
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5櫟社の大木
大工の棟梁は、社の巨木を役に立たない木だと素通りした。その夜、木が夢に現れ、役に立たないからこそこの大きさまで生き延びたと語った。
「人皆有用の用を知りて、無用の用を知る莫きなり」
役に立たないことにも価値がある
出典:荘子・人間世
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6濠梁の問答
橋の上で荘子が「魚が楽しそうだ」と言うと、恵子は「君は魚ではない、なぜ分かる」と問うた。荘子は機知で切り返した。
「子は我に非ず、安くんぞ我の魚の楽しみを知らざるを知らん」
理屈だけでは、世界は測れない
出典:荘子・秋水
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7朝三暮四
猿回しが木の実を朝三つ夕方四つと言うと猿は怒り、朝四つ夕方三つと言うと喜んだ。中身は同じだった。
「名実未だ虧けずして、喜怒用を為す」
見かけの違いに、心を振り回されない
出典:荘子・斉物論
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8井の中の蛙
井戸の蛙は東海の大亀に自分の住まいを自慢したが、海の広さを聞かされて呆然とした。
「井蛙は以て海を語るべからず」
狭い場所にいると、広さが分からない
出典:荘子・秋水
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9邯鄲の歩み
燕の若者が都会の邯鄲の歩き方を真似ようとしたが身につかず、元の歩き方まで忘れて這って帰った。
「未だ国能を得ず、又其の故行を失う」
人の真似ばかりすると、自分を見失う
出典:荘子・秋水
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10大きな瓢箪
大きすぎて使い道がないと瓢箪を割った恵子に、荘子は、それを舟にして川や湖に浮かべればよかったのにと言った。
「夫子固より大を用うるに拙なり」
使い道がないのではなく、使い方を知らないだけ
出典:荘子・逍遥遊
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11不亀手の薬
手荒れを防ぐ薬を、ある一家は代々布さらしに使っていた。旅人はその秘方を買い、冬の水上戦で呉の兵に使わせて領地を得た。
「能く手を亀せざらしむるは一なり」
同じ才能も、使う場所次第で価値が変わる
出典:荘子・逍遥遊
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12鵬と小鳥
九万里の高みへ飛ぶ大鵬を、蝉や小鳩は「そんなに高く飛ぶ必要があるのか」と笑った。
「小知は大知に及ばず」
小さな物差しで、大きな志を笑わない
出典:荘子・逍遥遊
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13渾沌の死
目も鼻も口もない渾沌に、恩を返そうとした二人の帝が一日一つずつ穴を開けた。七日目に渾沌は死んでしまった。
「日に一竅を鑿ち、七日にして渾沌死す」
善意の押しつけが、相手の本質を壊すことがある
出典:荘子・応帝王
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14鵷鶵と腐った鼠
魏の宰相になった恵子は、荘子が地位を奪いに来たと恐れた。荘子は、腐った鼠を守ろうとして鳳凰を威嚇する鳶の話で笑った。
「今子其の梁国を以て我を嚇さんと欲するか」
人の地位を、自分も欲しがっていると思わない
出典:荘子・秋水
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15轍の鮒
貧しい荘子が穀物を借りに行くと、「税が入ったら大金を貸そう」と言われた。荘子は、轍の水たまりの鮒の話で切り返した。
「曾ち早く我を枯魚の肆に索むるに如かず」
今必要な助けは、今でなければ意味がない
出典:荘子・外物
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16曹商の車
秦王から百台の車を賜ったと自慢する曹商に、荘子は、王の膿を吸った者ほど多く車をもらうと皮肉った。
「子豈に其の痔を治めしか、何ぞ車を得ることの多きや」
へつらって得た褒美は誇れない
出典:荘子・列御寇
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17天地を棺とする
臨終の荘子に、弟子たちが立派な葬儀を用意したいと言った。荘子は、天地を棺とし日月を飾りとするから十分だと答えた。
「吾天地を以て棺槨と為す」
飾らずとも、すべては満たされている
出典:荘子・列御寇
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18郢人の斧
恵子の墓を通った荘子は、鼻に塗った泥を斧で削ぎ落とす名人と、微動だにしない相方の話をした。相手を失い、もう語る人がいないと嘆いた。
「吾以て之と言う無し」
本気でぶつかれる相手は宝
出典:荘子・徐無鬼
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19蝉と螳螂と鵲
鵲を射ようとした荘子は、蝉を狙う螳螂、螳螂を狙う鵲がいることに気づいた。自分も狙われていると悟り、弓を捨てて逃げた。
「物固より相累い、二類相召す」
目先の獲物に夢中になると、背後の危険が見えない
出典:荘子・山木
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20材と不材の間
役に立たない大木は切られずに生き延び、鳴かない雁は料理された。弟子にどちらを取るか問われ、荘子は笑って答えた。
「周は将に材と不材の間に処らんとす」
一つの生き方に決めつけない
出典:荘子・山木
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21髑髏との対話
荘子は道端の髑髏を枕に眠り、夢で髑髏と語った。生き返らせてやろうと言うと、髑髏は王の楽しみも及ばないと断った。
「吾安くんぞ能く南面王の楽しみを棄てて、復た人間の労を為さんや」
今の苦労から見た幸せが、すべてではない
出典:荘子・至楽
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22呂梁の泳ぎ手
魚も泳げない激流を泳ぐ男がいた。孔子が秘訣を尋ねると、渦に入り、渦とともに出る。水の道に従うだけで私心はないと答えた。
「水の道に従いて私を為さず」
流れに逆らわず、流れを使う
出典:荘子・達生
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23木鶏
紀渻子が王の闘鶏を育て、四十日でようやく完成した。木で作った鶏のように動じず、他の鶏は見ただけで逃げ出した。
「之を望むに木鶏に似たり」
本当の強さは、静けさの中にある
出典:荘子・達生
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24輪扁の言葉
車輪職人の扁は、書を読む斉の桓公に、それは古人の残りかすだと言った。腕の加減は言葉にできず、息子にも伝えられないと語った。
「君の読む所の者は、古人の糟魄のみ」
本当の技は、本では学べない
出典:荘子・天道
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25顰みに倣う
美女の西施が胸の病で顔をしかめた姿を、村の女が真似したところ、村人は門を閉ざして逃げ出した。
「彼は矉を美とするを知りて、矉の美なる所以を知らず」
形だけ真似ても、本質はつかめない
出典:荘子・天運
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26蝸牛角上の争い
戴晋人は魏王に、蝸牛の左の角と右の角にある国が領土を争い数万の死者を出した話をし、宇宙から見れば王の争いも同じだと説いた。
「蝸の左角に国する者有り、触氏と曰う」
視野を広げれば、争いは小さく見える
出典:荘子・則陽
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27魚を得て筌を忘る
魚を捕ったら仕掛けは忘れ、兎を捕ったら罠は忘れる。言葉も意味をつかんだら忘れてよい、と荘子は語った。
「言は意に在る所以なり、意を得て言を忘る」
手段にとらわれず、目的をつかむ
出典:荘子・外物
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28梓慶の鐘掛け
名工の梓慶は、鐘掛けを作る前に何日も心を斎め、褒美も評判も自分の手足すら忘れてから山に入り、木を選んだ。
「斎すること七日、輒然として吾が四枝形体有るを忘る」
雑念を捨ててから、仕事に向かう
出典:荘子・達生
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29蝉取りの老人
背中の曲がった老人が、まるで拾うように蝉を捕っていた。孔子が尋ねると、何か月も腕を安定させる修練を積んだのだと答えた。
「志を用いて分かたざれば、乃ち神に凝る」
心を一つに集めれば、技は神業になる
出典:荘子・達生
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30心斎
荘子の寓話で、孔子は顔回に、耳ではなく心で、心ではなく気で聴けと教えた。心を空にして物事を迎えよという意味だった。
「虚にして物を待つ」
先入観を捨てて、相手を迎える
出典:荘子・人間世
孔子春秋・魯
老子春秋・周
孫子春秋・呉
范蠡春秋・越
孟子戦国・鄒
白起戦国・秦
廉頗戦国・趙
韓非子戦国・韓
李牧戦国・趙
王翦戦国・秦
蒙恬秦
項羽秦末・楚
張良秦〜前漢
司馬遷前漢
班昭後漢
諸葛亮三国・蜀
曹操三国・魏
蘇軾北宋
王陽明明