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孫子の肖像(イラスト)

春秋・呉

孫子の名言・逸話30選

「彼を知り己を知る」の兵法家。得意な話は「戦わずして勝つ、彼を知り己を知る」。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

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孫子の逸話と名言

  1. 1呉宮の教練

    呉王闔閭に試され、孫武は宮女百八十人を兵に見立てて訓練した。笑って命令に従わない隊長の寵姫二人を斬ると、全員が整然と動いた。

    「将、軍に在りては、君命も受けざる所有り」

    ルールを徹底するには、まず上に立つ者が示す

    出典:史記・孫子呉起列伝

  2. 2十三篇を献ず

    孫武は兵法十三篇を闔閭に献じた。王は全篇を読み、本当に使えるのか少し試してみよと命じた。

    「兵は国の大事なり、死生の地、存亡の道なり、察せざるべからず」

    大事な決断は、よく調べてから

    出典:史記・孫子呉起列伝/孫子・計篇

  3. 3柏挙の戦い

    孫武は伍子胥とともに呉軍を率い、大国楚を破って都の郢に攻め入った。

    「兵の形は実を避けて虚を撃つ」

    相手の強い所ではなく、手薄な所を突く

    出典:史記・孫子呉起列伝/孫子・虚実篇

  4. 4彼を知り己を知る

    孫子は、敵と自分の両方を知れば百戦しても危うくないと説いた。自分だけを知れば勝ち負けは半々になる。

    「彼を知り己を知れば、百戦殆うからず」

    相手と自分、両方を知る

    出典:孫子・謀攻篇

  5. 5戦わずして勝つ

    孫子は、百戦百勝は最善ではなく、戦わずに相手を屈服させるのが最善だと説いた。

    「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」

    争わずに目的を達するのが最上

    出典:孫子・謀攻篇

  6. 6上兵は謀を伐つ

    孫子は、最上の策は相手の計略を崩すこと、次が同盟を崩すこと、城攻めは最下策だと説いた。

    「上兵は謀を伐つ」

    正面衝突の前に、相手の狙いを崩す

    出典:孫子・謀攻篇

  7. 7兵は詭道なり

    孫子は、戦いとはだまし合いであり、できるのにできないふりをし、近いのに遠く見せよと説いた。

    「兵は詭道なり」

    手の内を、すべて見せる必要はない

    出典:孫子・計篇

  8. 8五事

    孫子は戦いの前に、道・天・地・将・法の五つの条件を比べよと説いた。

    「一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法」

    判断の前に、基本条件を並べて比べる

    出典:孫子・計篇

  9. 9廟算

    孫子は、開戦前の作戦会議で勝ち目を多く数えた側が勝つと説いた。

    「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」

    準備の段階で、勝負はほぼ決まっている

    出典:孫子・計篇

  10. 10兵は拙速を聞く

    孫子は、戦いが長引いて国が利益を得た例はないと説き、多少拙くても速さを重んじた。

    「兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり」

    完璧を待つより、早く動く

    出典:孫子・作戦篇

  11. 11先ず勝ちて後に戦う

    孫子は、勝つ軍はまず勝てる態勢を作ってから戦い、負ける軍は戦ってから勝ちを求めると説いた。

    「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求む」

    勝てる形を作ってから挑む

    出典:孫子・形篇

  12. 12負けない形

    孫子は、負けない態勢は自分で作れるが、勝てるかどうかは相手の隙次第だと説いた。

    「勝つべからざるは己に在り、勝つべきは敵に在り」

    まず負けない準備を、自分の手で

    出典:孫子・形篇

  13. 13風林火山

    孫子は、軍の動きを風・林・火・山にたとえ、状況に応じて速さと静けさを使い分けよと説いた。

    「其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く」

    動くときは素早く、待つときは静かに

    出典:孫子・軍争篇

  14. 14迂直の計

    孫子は、遠回りに見える道をあえて取り、結果として相手より先に着くことを説いた。

    「迂を以て直と為し、患を以て利と為す」

    遠回りが、いちばんの近道になることがある

    出典:孫子・軍争篇

  15. 15呉越同舟

    孫子は、憎み合う呉と越の人でも、同じ舟で嵐に遭えば左右の手のように助け合うと説いた。

    「呉人と越人と相悪むも、其の舟を同じくして済り風に遇うに当たりては」

    共通の危機は、敵同士をも結ぶ

    出典:孫子・九地篇

  16. 16死地に投ず

    孫子は、逃げ場のない状況に置かれた兵は必死に戦い、かえって生き延びると説いた。

    「之を亡地に投じて然る後に存し、之を死地に陥れて然る後に生く」

    追い込まれた時に、本当の力が出る

    出典:孫子・九地篇

  17. 17常山の蛇

    孫子は、常山の蛇「率然」のように、頭を打てば尾が、尾を打てば頭が助けに来る軍を理想とした。

    「善く兵を用うる者は、譬えば率然の如し」

    互いに助け合う組織は崩れない

    出典:孫子・九地篇

  18. 18処女と脱兎

    孫子は、初めはおとなしい娘のように相手を油断させ、後は逃げる兎のように素早く動けと説いた。

    「始めは処女の如く、後は脱兎の如し」

    静かに始め、機を見て一気に動く

    出典:孫子・九地篇

  19. 19勢い

    孫子は、激しい水が石を押し流すのは勢いのためであり、丸い石を高い山から転がすように軍を動かせと説いた。

    「激水の疾き、石を漂わすに至る者は勢なり」

    個人の力より、流れと勢いを作る

    出典:孫子・勢篇

  20. 20水に象る

    孫子は、水が地形に従って流れを変えるように、軍も敵に応じて形を変えるべきだと説いた。

    「兵の形は水に象る」

    決まった形にこだわらない

    出典:孫子・虚実篇

  21. 21人を致す

    孫子は、戦上手は相手を思い通りに動かし、自分が相手に動かされることはないと説いた。

    「善く戦う者は、人を致して人に致されず」

    主導権を握る

    出典:孫子・虚実篇

  22. 22正と奇

    孫子は、正攻法で相手とぶつかり、奇策で勝つと説いた。奇策の組み合わせは尽きることがない。

    「凡そ戦いは、正を以て合し、奇を以て勝つ」

    王道と奇策、両方を持つ

    出典:孫子・勢篇

  23. 23間者を用いる

    孫子は、先のことを知るには神頼みや占いではなく、必ず人から情報を得よと説いた。

    「先知は鬼神に取るべからず、必ず人に取る」

    情報は、自分の足と人から得る

    出典:孫子・用間篇

  24. 24怒りで戦わない

    孫子は、君主は怒りに任せて軍を起こしてはならないと説いた。怒りはいずれ収まるが、滅んだ国は戻らない。

    「主は怒りを以て師を興すべからず」

    怒りで決めたことは、取り返しがつかない

    出典:孫子・火攻篇

  25. 25将の五危

    孫子は、将の危うい性格を五つ挙げた。死に急ぐ、生に執着する、短気、潔癖すぎる、情に流れすぎる、である。

    「将に五危有り」

    長所も、行きすぎれば弱点になる

    出典:孫子・九変篇

  26. 26卒を視ること嬰児の如し

    孫子は、兵を赤ん坊のように大切にすれば深い谷へも共に行き、我が子のように愛すれば共に死ねると説いた。

    「卒を視ること嬰児の如し、故に之と深谿に赴くべし」

    部下を大切にすれば、信頼が返ってくる

    出典:孫子・地形篇

  27. 27囲師は必ず闕く

    孫子は、包囲した敵には逃げ道を一つ空けておけ、追い詰められた敵に迫るなと説いた。

    「囲師は必ず闕き、窮寇には迫る勿れ」

    相手を追い詰めすぎない

    出典:孫子・軍争篇

  28. 28十なれば之を囲む

    孫子は、兵力が十倍なら包囲し、五倍なら攻め、劣るなら退き、勝ち目がなければ避けよと説いた。

    「少なければ則ち能く之を逃れ、若かざれば則ち能く之を避く」

    勝てない勝負は、避けてよい

    出典:孫子・謀攻篇

  29. 29名を求めず

    孫子は、名誉のために進まず、罰を恐れて退かず、ただ民を守り主の利益になることを選ぶ将こそ国の宝だと説いた。

    「進んで名を求めず、退いて罪を避けず」

    評判ではなく、目的のために判断する

    出典:孫子・地形篇

  30. 30利に合えば動く

    孫子は、利益にかなえば動き、かなわなければ止まれと説いた。感情や体面で動いてはならない。

    「利に合えば而ち動き、利に合わざれば而ち止む」

    動くかどうかは、目的にかなうかで決める

    出典:孫子・火攻篇/九地篇

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