明
王陽明の名言・逸話30選
竹を見つめて倒れた、知行合一の人。得意な話は「分かったら、動く」。
「知は行の始め、行は知の成」
王陽明の逸話と名言
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1第一等の事
十二歳の陽明は塾の先生に、科挙に合格するより、聖賢を学ぶことこそ人生で一番大事なことではないかと問いかけた。
「読書して聖賢を学ぶ、是れ第一等の事」
何を一番大切にするか、早く決めた人は強い
出典:王陽明年譜
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2竹を見つめる
朱子学の教えに従い、陽明は友と庭の竹を見つめて物の理を極めようとした。七日目に病に倒れ、聖人にはなれないと嘆いた。
「乃ち嘆じて聖賢は做し得ざる者と為す」
正しいと言われた方法が、自分に合うとは限らない
出典:伝習録・下
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3婚礼の日に
十七歳の陽明は婚礼の当日、ふらりと道観に入り、道士と向かい合って座り込んだ。家の者が探しに来たのは翌朝だった。
「主一とは、一箇の天理を主とするなり」
一つのことに、心を集める
出典:王陽明年譜/伝習録・上
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4落第を恥じない
科挙に落ちた陽明を周りが慰めると、陽明は、落第を恥じるのではなく、落第で心が乱れることを恥じると答えた。
「世は第を得ざるを以て恥と為す、吾は第を得ざるを以て動心するを恥と為す」
失敗より、失敗で揺れる自分に向き合う
出典:王陽明年譜
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5龍場への流刑
権力をふるう宦官劉瑾を批判した陽明は、宮廷で棒打ちの刑を受け、辺境の龍場に流された。途中で刺客に追われ、川に身を投げたように見せて逃れた。
「険夷原より胸中に滞らず、何ぞ異ならん浮雲の太空を過ぐるに」
順境も逆境も、空を流れる雲のように
出典:王陽明年譜/王陽明「泛海」
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6龍場の大悟
言葉も通じない龍場で、陽明は石の棺を作って座り、死を見つめ続けた。ある夜、真理は自分の心の中にすでにあると悟り、跳び上がって叫んだ。
「聖人の道は、吾が性自ら足る」
答えは外ではなく、自分の中にある
出典:王陽明年譜
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7旅人を弔う
龍場で、行き倒れた見知らぬ役人親子と従者を見つけた陽明は、自ら穴を掘って埋め、弔いの文を書いた。異郷の自分も同じ身だと思った。
「吾と爾と、猶彼のごときなり」
人の不幸を、他人事にしない
出典:王陽明「瘞旅文」
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8心即理
弟子の徐愛が、親孝行の理は親の側にあるのかと尋ねた。陽明は、理は外の物にあるのではなく、心にあるのだと答えた。
「心の外に理無く、心の外に事無し」
正しさの基準は、自分の心の中にある
出典:伝習録・上
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9知行合一
知っているのに行えないと悩む徐愛に、陽明は、知ることと行うことは本来一つで、知って行わないのは、まだ本当に知らないのだと説いた。
「知りて行わざるは、只だ是れ未だ知らざるなり」
分かっているのにできないなら、まだ分かっていない
出典:伝習録・上
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10行の始め
陽明は、知ることは行うことの始まりであり、行うことは知ることの完成だと説いた。
「知は是れ行の始め、行は是れ知の成」
知ることと動くことは、ひと続き
出典:伝習録・上
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11好き色を好むが如く
陽明は、美しいものを見た瞬間に好きになり、悪臭を嗅いだ瞬間に嫌になるように、本当の知は自然に行いになると説いた。
「好き色を好むが如く、悪臭を悪むが如し」
本当に分かったことは、自然と体が動く
出典:伝習録・上
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12一念発動
陽明は、心に何かを思った瞬間、それはもう行いだと説いた。悪い思いが芽生えたら、その場で打ち消せと教えた。
「一念発動する処、便ち是れ行なり」
思った時点で、もう始まっている
出典:伝習録・下
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13心中の賊
南方の盗賊を次々に平定した陽明は、弟子への手紙で、山の賊を破るのは易しいが、心の中の賊を破るのは難しいと書いた。
「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」
一番手ごわい敵は、自分の中にいる
出典:王陽明「与楊仕徳薛尚謙書」
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14寧王の乱
寧王が十万の兵で反乱を起こすと、陽明は手元のわずかな兵と策略で、わずか四十日余りで鎮圧した。陣中でも弟子との講義を続けた。
「人は須らく事上に在りて磨くべし、方に立ち得て住まる」
実際の仕事の中でこそ、人は鍛えられる
出典:王陽明年譜/明史・王守仁伝/伝習録・下
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15狂者の胸次
大功を立てた陽明は、かえって妬まれ讒言された。陽明は、世間にどう言われようと、自分の良知だけを信じる境地にようやく至ったと語った。
「我今纔かに箇の狂者の胸次を做し得たり」
人にどう思われても、自分の良心に従う
出典:伝習録・下
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16岩中の花
友が岩の間に咲く花を指し、心の外に物はないと言うが、この花は勝手に咲いて散るではないかと問うた。陽明は、見るまでは花も心も静かなのだと答えた。
「汝未だ此の花を看ざる時、此の花汝の心と同に寂に帰す」
見ようとした時に、世界は色づく
出典:伝習録・下
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17満街の聖人
外出から戻った弟子が、町の人がみな聖人に見えたと言った。陽明は、人々からも君が聖人に見えていたのだと答えた。
「你看満街の人は是れ聖人」
誰の中にも、良いものがある
出典:伝習録・下
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18泥棒の良知後世の創作
泥棒に良心などないと言う男に、陽明は服を脱げと言った。下着だけになって恥じらう男に、それこそが良知だと示したと伝わる。
「良知の人に在るや、你の如何に随いて、泯滅する能わず」
どんな人にも、良心は消えずに残っている
出典:後世の伝承
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19志を立てる
龍場で教えた若者たちに、陽明は真っ先に志を立てることを説いた。志が立たなければ、何一つ成し遂げられない。
「志立たざれば、天下に成るべきの事無し」
まず志を立てることから
出典:王陽明「教条示龍場諸生」
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20静と動
静坐ばかりして動くのを嫌う弟子に、陽明は、静かな時も動く時も、欲を払い正しさを保つことが大切だと説いた。
「静時にも念念欲を去り理を存し、動時にも念念欲を去り理を存す」
落ち着いて考えるだけでなく、動きながら整える
出典:伝習録・上
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21悔いは薬
過ちをいつまでも悔やむ弟子に、陽明は、後悔は病を治す薬だが、大事なのは改めることで、悔やみ続ければ薬でまた病になると説いた。
「悔悟は是れ病を去るの薬なり。然れども之を改むるを以て貴しと為す」
反省は大事。でも引きずらない
出典:伝習録・上
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22傲の一字
陽明は、人生最大の病は「傲」、つまり驕りの一字に尽きると説いた。
「人生の大病は、只だ是れ一の傲の字なり」
驕りが、すべての失敗の始まり
出典:伝習録・下
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23明鏡
陽明は、聖人の心は曇りのない鏡のようで、来たものをそのまま映し、去れば何も残さないと説いた。
「聖人の心は明鏡の如し」
先入観なく、ありのままを映す
出典:伝習録・上
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24子どもの心
陽明は子どもの教え方について、子どもは遊びを好み縛られるのを嫌うものだから、楽しませて伸ばせと説いた。
「大抵童子の情は、嬉遊を楽しみて拘検を憚る」
子どもは、楽しさの中で育つ
出典:王陽明「訓蒙大意」
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25万物一体
陽明は、立派な人は天地万物を自分と一体のものとして感じると説いた。子どもが井戸に落ちそうなら、誰でも思わず胸が痛む。
「大人は天地万物を以て一体と為す」
人の痛みを、自分の痛みとして感じる
出典:王陽明「大学問」
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26四句の教え
陽明は弟子たちに、心の本体には善も悪もなく、意が動くと善悪が生まれ、それを知るのが良知、正すのが格物だと四句にまとめて示した。
「善無く悪無きは是れ心の体、善有り悪有るは是れ意の動」
心の本来はまっさら。動いた思いを見張る
出典:伝習録・下(天泉証道)
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27陽明洞
病で故郷に帰った若き陽明は、会稽山の陽明洞に籠って修行した。そこから陽明と号したが、やがて隠遁は道ではないと山を出た。
「此れ簸弄精神、道に非ざるなり」
世を離れるだけでは、道は得られない
出典:王陽明年譜
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28胸中の聖人
陽明は弟子に、人の心にはそれぞれ聖人がいるが、自分で信じきれずに埋もれさせているだけだと語った。
「人の胸中各々箇の聖人有り、只だ自ら信じ及ばず」
自分の中の良いものを、もっと信じる
出典:伝習録・下
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29事上磨錬
役所の仕事が忙しくて学問ができないと嘆く役人に、陽明は、裁判や帳簿の仕事そのものが学問の場だと答えた。
「簿書訟獄の間、実学に非ざるは無し」
日々の仕事が、そのまま修行になる
出典:伝習録・下
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30此の心光明
遠征の帰路、病が重くなった陽明に弟子が遺言を求めると、陽明は微笑んで、この心は光明に満ちている、何を言うことがあろうと答えて息を引き取った。
「此の心光明、亦た復た何をか言わん」
やましさのない心で生きれば、悔いはない
出典:王陽明年譜
孔子春秋・魯
老子春秋・周
孫子春秋・呉
范蠡春秋・越
孟子戦国・鄒
荘子戦国・宋
白起戦国・秦
廉頗戦国・趙
韓非子戦国・韓
李牧戦国・趙
王翦戦国・秦
蒙恬秦
項羽秦末・楚
張良秦〜前漢
司馬遷前漢
班昭後漢
諸葛亮三国・蜀
曹操三国・魏
蘇軾北宋